100円ショップで手軽に購入できるプラスチックケースは、収納に便利で様々な用途で使えますよね。でも、使わなくなった時、どうやって捨てたらいいのか迷ってしまうことはありませんか?
この記事では、100均のプラスチックケースの正しい捨て方について、分かりやすく解説していきます。自治体ごとの分別ルールやリサイクル方法、さらには捨てずに活用する再利用アイデアまでご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
100均のプラスチックケースを捨てるときに知っておきたい基本ルール
誤った分別や捨て方をしないように、捨て方を確認しておきましょう。
まずは素材を確認しよう
100円ショップで販売されているプラスチックケースは、PP(ポリプロピレン)やPS(ポリスチレン)など、さまざまなプラスチック素材で作られています。商品の裏面や底面を見ると、素材名やリサイクルマークが記載されていることが多いので、まずは自分の持っているプラスチックケースがどの素材なのかをチェックしてみましょう。
素材を確認する理由は、自治体によるゴミの分別ルールにおいて、扱いが異なることがあるためです。リサイクルの対象となるプラスチック、燃やせるゴミとして扱うプラスチック、または粗大ゴミ扱いになるケースなど、素材や大きさ次第で分類が変わる場合もあります。
自治体の分別区分をチェック
捨て方を誤ると、回収されなかったり、追加の手数料が発生したりすることがあります。各自治体のホームページや配布されているゴミの分別ガイドで、「プラスチック製品」「資源プラスチック」「可燃ゴミ」など、どの区分に当てはまるのかを確認してください。
また、自治体によっては「プラマークがついているものは資源ゴミ(プラスチック)」「プラマークのないハンガーやケース類は可燃ゴミ」など、細かくルール化しているところもあります。少し面倒でも、お住まいの地域のルールに正しく従うことが、トラブルを避ける最も確実な方法です。
100均プラスチックケースを捨てる際のステップ
住んでいる地域での100均プラケースの分別・捨て方が分かったら、あとは捨てるだけ。ですが、その前に確認しておくべきことがあるので紹介します。
中身やラベル、汚れを取り除く
プラスチックケースを処分するときには、中身が入ったままの状態で捨てないことが大原則です。
また、商品シールや値札などのラベルが貼られている場合は、基本的にははがせる範囲ではがすほうが好ましいです。汚れやほこりも軽く洗い流しておくと、分別回収がスムーズになります。
素材ごとに分別する際の注意点
たとえば、「本体はプラスチックだけど、ふたの部分が金属の蝶番になっている」というケースも珍しくありません。
こうした場合は、可能な範囲で金属パーツを取り外して別々に処分すると、リサイクルやゴミ処理がしやすくなります。
ただし、取り外しが難しい場合は、無理に壊そうとせず、自治体の指示に従ってそのまま出しても問題ないケースもあるので、確認しましょう。
100均プラケース 分別ルールの具体例
100円ショップで売られているプラスチックケースですが、捨てる際の分別ルールは自治体によって異なります。
- プラスチックケース製品ごみ
- 可燃ごみ(燃やせるごみ)
- 資源ごみ
- 粗大ごみ(大きいプラケースの場合)
↑この4パターンのいずれかになるはずです。
プラスチック製品ゴミとして扱うケース
多くの自治体では、家庭で出るプラスチック製品を「プラスチックゴミ」または「プラスチック製容器包装」という扱いにまとめて回収します。ただし、「容器包装」と「製品」とでは分別が異なる場合もあるため注意が必要です。
- 容器包装プラスチック:食品トレー、袋、ペットボトルのキャップなど
- プラスチック製品:玩具、収納ケース、バケツなど
このように明確に区別されている場合は、ケースが容器包装ではなく製品に当たるため、容器包装プラとは別の日程で回収されることも多いです。
可燃ゴミ(燃やせるゴミ)で出す自治体の例
「プラスチック類はまとめて燃やせるゴミ」という地域も少なくありません。ゴミの焼却設備が整っている自治体では、リサイクルマークの有無にかかわらず、一定サイズ以下のプラスチックは可燃ゴミとして出せるケースもあるのです。
- 大きさに制限があるケース:決められたサイズより大きいプラスチック製品は粗大ゴミ扱いとなる場合あり
- 袋に入れば可燃ゴミ:解体や切断をして袋に入るようにすれば可燃ゴミとして出せることもある
資源ゴミとしてリサイクル対象になる場合
「プラマーク」がついているプラスチックケースは、自治体によっては資源ゴミとして回収対象となることもあります。たとえば、リサイクル事業所で再資源化が可能な場合、容器包装プラスチックと一緒に出してくださいというところも。
- プラマークの有無だけではなく、「プラスチック包装容器」に該当するかどうか
- ケース本体の形状や大きさ、汚れの度合い
などが判断材料となるので、少しでも迷ったら自治体に問い合わせるのがおすすめです。
プラケースの大きさによっては粗大ごみ扱いに
100均のプラスチックケースが一定の大きさ以上の場合、粗大ごみの扱いになることもあります。
- 1辺30センチ以上(練馬区、大阪市など都心区域)
- 1辺50センチ以上(秋田市など)
- 1辺90センチ以上(さいたま市など)スト
自治体によって、「どこからが粗大ごみなのか」規定はまちまちです。
1辺30センチ以上を粗大ごみとしている自治体の場合、100円ショップで売っているA4ファイルを整理できるようなプラスチックケースすらも粗大ごみ扱いになってしまいます・・・
のこぎりなどで裁断し細かくすれば普通のごみ(プラスチックごみや資源ごみ)として出せるようですが、かなり手間もかかりますし、硬いものなので裁断時にけがをしないかも気になるところですよね。
100均プラスチックケースのリユース&リメイクアイデア
捨てる以外にも再活用するという方法もあります。
特に、粗大ごみ扱いになるようなサイズの大きな100均プラケースの場合は、リユースやリメイクを積極的に行いたいところです。
収納ケースとしての再活用
「捨てようか迷っているけれど、まだ使える」という場合は、ぜひ別の用途で再活用してみてください。たとえば、キッチンまわりの小物収納や文房具の整理、洗面台まわりのメイク道具の保管など、100均プラスチックケースは汎用性が高いのが魅力です。
- 小物をジャンルごとに分けて整理:見やすく出し入れがしやすい
- 冷蔵庫内の調味料や食材の仕切り:細かい食材を立てて収納できる
一度捨てるつもりのケースでも、改めて家の中を見回すと「意外とここで使える」と気づくこともあります。
DIYでおしゃれにアレンジする方法
プラスチックケースを好みの色に塗装したり、マスキングテープやステッカーを貼ってデコレーションするだけで、オリジナルの収納アイテムに変身させられます。
- スプレー塗料で塗装:サンドペーパーで表面を軽く削ると塗装がのりやすくなる
- リメイクシートや布を貼る:おしゃれなデザインに早変わり
自分好みにアレンジすれば、100均のアイテムとは思えないクオリティを演出できます。SNSなどで「リメイク」「DIY」と検索すると、たくさんのアイデアが見つかるので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめて処分するときに知っておきたい便利サービス
捨てる、再利用以外の選択肢も知っておきましょう。特に個数が多い場合や他にも処分するものがあるときに重宝しますよ。
リサイクルショップ・フリマアプリの活用
プラスチックケースそのものは売れない印象があるかもしれませんが、状態が良ければまとめて出品すると意外に需要がある場合も。特に、統一感のあるデザインやブランドコラボ商品などは欲しい人がいるかもしれません。
- フリマアプリ:コストをかけずに手軽に出品できる
- リサイクルショップ:大量にある場合や、他の不用品とまとめて持ち込むとスムーズ
少しでも値段がつけば、ゴミとして出すよりもお得になる可能性があるでしょう。
- もともと100円のものなので、大きな利益を取ろうとしない
- メルカリなどで送料が発生する場合は、送料分がマイナスにならないよう調整する
この2点を忘れずにいてくださいね。
不用品回収業者に依頼する際の注意点
大量のプラスチックケースや他の不用品と一緒に処分したい場合、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。ただし、業者によって料金体系や回収可能なアイテムが異なるので、複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
- 回収費用:出張費や処分費がどのくらいかかるか事前に確認
- 違法業者に要注意:路上のチラシなどで宣伝している業者の中には、後から高額な請求をする悪質事例もある
信頼できる業者を選ぶ際は、ネットの口コミや自治体が紹介している業者リストを参考にしましょう。
100円ショップのプラケース 捨て方に関するQ&A
「プラスチックケースは洗わなくても良いの?」
できれば軽く洗うのがベターです。汚れがついたままの状態だと、資源ゴミとしてリサイクルが難しくなる場合があります。
また、ニオイやカビの発生の原因にもなりかねません。食材を入れていたケースなどは、特に注意が必要です。
「破損しているケースはそのまま捨てていい?」
破損がひどい場合は、ケガをしないように包装紙や袋などに包んでから捨てると安全です。
大きい破片が飛び出していると危険なので、必要に応じてガムテープで固定すると安心です。分別上は基本的に「プラスチック製品」扱いですが、念のため自治体の規定に従いましょう。
「自治体のHPを見ても分別が不明確なときは?」
同じプラスチックでも「容器包装」に当たるのか、「プラスチック製品」として扱うのかが曖昧になり、迷う方は少なくありません。
最終的には自治体のゴミ担当窓口に電話で確認するのが最も確実です。具体的な製品名やサイズを伝えると、より正しい指示をもらえます。
まとめ
100均のプラスチックケースは生活のいろいろなシーンで活躍しますが、不要になったら自治体のルールに従って正しく処分することが大切です。素材の確認やラベルはがし、汚れの除去など、少しの手間をかけるだけでスムーズにゴミとして出せるようになります。
捨てる前に、本当に必要ないのか、ほかに使い道はないかを再度考えてみてください。リユースやリメイクができそうなら、収納アイテムやDIY素材として活用するのも一つの手。
どうしても処分したい場合でも、リサイクルショップやフリマアプリで思わぬ価値が見つかるかもしれませんよ!
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